ようやくエピローグ?ダ・ヴィンチ研究 | 金沢・新おもてなし考

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第41回 国際ポットラックサロン「新おもてなし考」 2009/6/3

「周章狼狽(?)の25年」


―レオナルド研究の集大成 ついに完成―



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語り手:向川 惣一 レオナルド・ダ・ヴィンチ研究家




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「私の論文が、序章から始まって終章まで周章狼狽するわけですが、なぜ25年もかかったか」というのが今日のテーマです。

向川さんは、昨年の6月に石川国際交流サロンで論文展を開催されています。

あなたにパンダフルライフを 」より…当該記事にリンクしています。

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仰向けに寝ると、まさにぴったりサイズ。
レオナルド研究は宿命だったのでしょうか・・・


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古代ローマの人、ヴィトルヴィウスの人体権衡図は、人体のバランスもしくはプロポーションを考えた図です。


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この人体を囲む複数の円と正方形を幾何学的に解析することで、レオナルドが黄金比の等比数列を第4項まで解明していたことを確定しました。

※「おもてなし考・2007年7月」


多くの手稿を残したレオナルド・ダ・ヴィンチですが、世界中の研究家の考えが誤りであったことを向川さんは幾つも明らかにしました。

ジグソーの最後のピースがきちっと嵌るように、この研究が膨大な資料の突合せ、それも論理的幾何学的な解析からなされたことが納得できました。

東京藝大時代の恩師・三木成夫先生※の一言が、25年ものあいだ投げ出すこともなく、レオナルドと歩むことが出来た幸福を語ってくださいました。

※ 「おもてなし考・2008年2月

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※「おもてなし考・2007年3月 」に「最後の晩餐」の室内空間の話を伺いました。


※「おもてなし考・2008年の6月」には研究全般について伺いました。

その時点では最後のピースが見つかってはいませんでした。
膨大な研究内容が論文として形になるかどうか「老人と海」さながら、港へたどり着けるだろうかと・・という日々だったそうです。

この論文集が英訳されて世界のレオナルド研究家の目に触れる日が一日も早くやってくることを願うばかりです。(文責:中島)